精神病院へ連れて行かれる直前の、わたしの状態を少し振り返ります。
その当時ひどく自責の念を抱いていました。身体的にも異常は見て取れました。
食べること、寝ること、全く欲しなくなりました。涙も出ませんでした。
鏡に映る自分はホラー、瞳の揺らぎがなくなり、死んだ魚の様な目です。
以前の顔つきとは、全く異なって見え、高校時代ダンス部で培った笑顔は見る影もありませんでした。
『理由もなく、とにかく不安なんです。』
押し寄せる波のように、過去の出来事が悪い所業だったように思えてしまって、ベットに入っても、布団で顔を覆っても、とにかく怖くて夜も眠れません。
目に入る情報がすべて何かしらのお告げであるかのように、過敏に反応し、振り回されます⦅悪循環の極みですね⦆。
日常生活を送れないレベルまで到達していました。
ごく普通の生活をしていてここまで行く人も珍しいとは思いますが、自分を責めることをしても、何も良いことは起きないことはよくわかりました。
「一生懸命頑張って、我慢をして、このざまか・・」
閉鎖空間でひとりベットに括りつけられ、頭の中で吐いたセリフです⦅やさぐれていますね⦆。
暑くても上着を脱ぐこともできない。
痒い箇所があっても、指でかくことができない。
縛られているところが痛くてもほどくことができない。
そのことを、泣き叫んでも誰もきてくれない。
『もう諦めよう…』
そっと目を瞑り、頭の上から、たましいを抜くような感覚で、ただひたすらに時が経過するのを待ちました。
ただただ苦痛を、感じぬように…
もっと深く土に還る様に眠ってしまおう……。
自分の感情も、置かれている状況も、素直に抵抗することなく受け入れることで、数日後には拘束は解かれ、閉鎖病棟からも出ることができました。
薬の力もあったかと思いますが、無抵抗でいることで悪循環は自然とやんでいったような気がします…。
と、このような感じで自分が経験・体感してきたことを通して得たことを、マイペースに発信していこうと思っています。(途中で気が変わったらごめんなさい。)
感想やご質問があれば、カウンセリングの問い合わせでなくてもお気軽にメールください。わたしの経験が何かしらのお役にたてたら幸いです。